2015年1月27日火曜日

足のむくみの手当法

足のむくみの手当て法

肝臓ガンで、お手当て養生されている方から、ここ1週間ほど足のむくみがひどく、なかなかひいてゆかない・・・とのご相談がありましたので、アドバイスさせていだだきます。

ここ1週間前~ということですので、ここのところの天候が大いに関係していると思われます。
大寒の頃より、気温が低く気圧が低い天候が続いており、足のむくみや、関節のだるさ、頭重、腹水、胸水の悪化等を訴える方が先週~大変に多いです。

気温が低く、気圧も低いと、血流が細くなりそれに伴って体液の循環も停滞しやすく、上記の症状が出やすくなります。
特に足のむくみは、腰の冷え(腎陽虚)からきますので、腰回りと、足の内側をよく温めてください。
膝~太ももの間にユタンポをはさんで温めるのもよいです。

また、寒い日に無理してお外を散歩されるのも腎を冷やしてしまいます。
暖かいお部屋でかかとの上げ下げ運動をこまめにおこなってくださいね。

お勧めの薬膳は、海老とニラと胡桃の炒め物、シナモンティーなどです。
あまりに改善がおそければ、冬虫夏草や済生腎気丸合真武湯などの漢方をプラスすることもありますが、まずは養生なさってみてください。

養生をしているのに、なかなか改善されず、どうしてだろう?と心配になることがありますが、そのようなときもう一度養生を見直してみること。
そして心当たりが全くないときは、天候が関係していることがとても多いです。

中医学に天人相応という言葉があり、私たち人も自然界の一部で、天の気象に大いに左右され、それにあった養生をする必要があります。
例えば、温灸する時間なども、暑い夏と極寒の季節では違います。
やったつもりでも、足りてない場合もありますし、その逆の場合もあります。

ですので、肝臓にガンがあるから仕方ないのでは?
という短絡的な発想ではなく、心にゆとりを持って、焦らずに養生なさってください。


肝臓にガンがあっても、適切な養生を重ねると、足のむくみも腹水もちゃんと引いてきますから、安心してください。

0 件のコメント: