後鼻漏の養生
後鼻漏で、タンポポ茶と穿山署預を服用中の方から、お便りをいただきました。
後鼻漏の原因である熱痰を溶かす働きの穿山署預と、痰湿解毒のタンポポ茶を併用していただき、養生として、痰湿を作る甘い物の間食を控えていただき、里芋や昆布など化痰作用のある食べ物や香味野菜の解毒スープをお勧めしました。
1週間ほどで目の奥の痛みと、頬の痛みが無くなり、後鼻漏の粘稠性がとれてきました。その代わり、口の中にたくさん透明の痰が流れて来るようになりました。
(後鼻漏が溶け出しているためと思われる)
便秘も改善し、楽になってはきていますが、まだ後鼻漏がスッキリしないことと、口内炎が常にできていることが気になります・・・とのこと。
黄色い痰であれば、炎症が強いので、苦草という抗菌+抗炎症作用のある漢方をお勧めいたしますが、無色透明の痰ということですので、通竅がよろしいかと思います。
無色透明の痰は、アレルギーによる粘膜の炎症により、組織液が集まってきた物です。
通竅は、粘膜面の炎症を抑え、肺脾腎の働きをよくして、痰の形成を防ぐ漢方です。
1日3回、食後に2錠づつが、最初の服用の目安です。(180粒入り、30日分で8424円)です。
できましたら、今までの処方に通竅を加えられるのが良いですが、ご予算の兼ね合いもあると思いますので、そのときは、穿山署預の量を半分に減らして併用されるか、あるいはタンポポ茶+通竅で様子を見てください。
又、甘い物を控えていただくことの他に、油脂にも気をつけてください。
トランス脂肪酸(マーガリン、ショートニング)
動物性の飽和脂肪酸(牛肉、豚肉の脂身)
植物性のωー6系脂肪酸(大豆油、菜種油、紅花油、コーン油など)
は、炎症を助長する油ですので、控えてください。
炎症やアレルギー反応を収束させる油は、魚の含まれるDHA,EPA,オリーブ油、亜麻仁油、えごま油、シソ油、そしてココナッツ油です。
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