2015年4月8日水曜日

心が緊張しない医療を♪

心が緊張しない医療を♪

こちらで養生しておられる方々の大半は、病院でも定期的に検査を受けられています。

日常を、とても元気に過ごしていらっしゃるのに、検査が近づくと不安になり、中には欝っぽくなる方が数多くあります。
どうしてか尋ねてみると、病院に行く度にめっぽう落ち込んで帰ってくるからだそうです。
状態がよくなければ、”余命~ですね!”と言われてみたり、検査の値がよく、状態がよくても、”安心できませんよ!必ず再発しますから、油断しないように”と言われ、”せんせ~、まずここへ寄らないと、落ち込んじゃって家に戻る元気なくしました・・・!”と泣きながら薬局に、息も絶え絶えに入って来られたりします。

病んでいる方の体と心をサポートして、その方の治癒力を高めてあげるのが、医療人の仕事であると思うのに、今の日本の医療はあまりにも過酷なことを、平気で言ってしまうように思います。
医療者側からすれば、最悪の事態も想定して、そうならないように覚悟してゆきましょうね!ということなのかもしれませんが、もう少し患者さんの心に気を配った言い方ができていれば、訴訟問題などにも発展しないように思うのです。
しかも、脅すだけ脅して、それならどうすればよいかを提案していただけないから、始末が悪いわけです。

今日も、抗ガン剤をやらなければ、余命3ヶ月ですよ!と言われたご家族の方から、メ~ルが届きました。
この方は、抗ガン剤の副作用が強く出たために、抗ガン剤を止められて、自然に任せ養生されていた方なのですが、余命3ヶ月と言われてから、すでに一年半が経っています。
昨日の検診後の説明で、”やはり、末期の状態です”と言われ、その後こんなやりとりが・・・。

★お便りを引用★
(理恵先生、びっくりしたのが今日父が、抗がん剤の強いのをして、副作用がすごかったら、こんなに生きてないんじゃないだろうかと思ってって言ったら、ドクターの口から、そうかもしれません、正直言って抗がん剤は毒ですと…
腫瘍だけに強く効いてくれるといんですけど、正常細胞にも悪影響を与えますのでと。

西洋医学のドクターの口から、まさか抗がん剤は毒ですなんて、言葉を聞くとは。
でも、この前も訪問看護の看護士さんも言ってました。
ガンと言うより、抗がん剤であちこち弱り亡くなる人が多いと。)・・・そして改めて養生されてゆく決意をされました。

病から立ち直るには、”元気になる!”という強い意識が必要です。
病は気から・・・と言われるように気の力が、治癒力のスイッチを入れ、治るための化学反応を起動させてゆくのですから、医療者はそれを助けるようなムンテラをすべきです。
いつも言いますが、養生には手遅れはありません。
始めたその日がどん底で、畳の目のごとく、体の中が変化しはじめます。
人は例外なく一度は最期を迎えますが、養生を重ねると、逝き方も苦しみ少なく穏やかです。

病を治すのは、本当は自分自身の治癒能力です。
適切な薬や外治法、食事、手当て、温かい心は、治癒能力を引き出し、高めるツールであり、それを上手く選択してアドバイスできるのが、自分のライフワークだと感じています。
自分も折に触れて基本に戻り、傲慢な態度に出ていないかをチェックしながら、真摯でかつ愛情をもって、ご相談される方々に接してゆきたいと思います。

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