2015年4月22日水曜日

痰湿とりの名コンビ

痰湿とりの名コンビ

60代の男性のお話ですが、後頭部にブヨブヨしたおできのようなものが、しょっちゅう出来たり潰れたりする体質という。
この度は、右の頸部リンパ節が、もっこりと腫れ上がり、首筋がわからないほどになったので、病院で検査したところ、悪性ではないけれど、切った方がよいですね・・・と言われたとのこと。
手術はできればしたくないので、漢方で・・・ということでご相談を受けました。

みてみたところ、炎症が起きているとか、化膿しているようなものではなく、痰湿(余分な水とアブラがゼリー状になったようなセルライトのような状態)とみてとれたので、食生活を聞いてみると、甘い物、油物、揚げ物、ナッツ類が大好きということ。
これらが非常に痰湿を作りやすい食品であることを、まずお話しました。

痰湿は、お血と同様に治療に時間がかかるものですが、気長にとりくみましょう・・・ということで、解毒促進のタンポポ茶と、痰湿を溶かす性質のある穿山署預をお出ししました。
穿山署預は、化痰作用の強い里芋科の薬草が配合されているものです。

すると1ヶ月ほどで明らかに首の腫れが小さくなり、1ヶ月半たって、首筋が出てきて、殆ど違和感のないところまで腫れがひき、同時に後頭部のおできもできなくなった・・・手術を免れて、とても嬉しい!!!
とご報告にきてくださいました。

このタンポポ茶と穿山署預の組み合わせは、過去にも多くの奏効例があります。
痰湿が原因と思われる、膿胞、痛みがないおでき、バセドウ病の眼球突出などに、とても良い結果が出ています。


0 件のコメント: