心悸(動悸の様々な原因)
心悸とは、心臓が拍動して不安になる症状をいい、動悸に相当します。
心悸は、頻脈、徐脈、不整脈(期外収縮、心房細動)、心筋炎、心不全などの心疾患の他、自律神経失調症、心臓神経不安症、鬱証などにも見られます。
心悸は急な治療を要するものと、そうでないものとがありますが、いずれにしても非常に不愉快で不安感を伴う症状なだけに、日常相談を受ける上位の症状です。
心悸には、虚証・・・何かが足りずに起きる と実証・・・何かが滞って起きる があり、それをしっかりと弁証して、養生する必要があります。
虚証の心悸
*寝不足や過労により、元気は不足して起きる・・・コルマータQ10などの補気剤、紅景天などの補肺気薬を用いる
*めまい、不眠、多夢、顔色白いなど、血虚により起きる・・・コルマータQ10や、棗参宝、帰脾湯などの補血薬を用いる
*汗のかきすぎ、喉の渇き、下痢などの後の心悸・・・生脈宝、炙甘草湯などの気陰両虚薬を用いる
*じっとしていられないほどの煩燥、不安感、イライラ、ほてり、眠れない・・・亀齢寿、知柏地黄丸などの補腎+滋陰薬を用いる
*冷えにより水はけが悪く、めまい、吐き気、むくみなどを伴う心悸・・・火神丹、苓桂朮甘湯、真武湯など、温陽利水薬を用いる
実証の心悸
*激しい動悸、胸悶、心痛、脈の結滞を伴う・・・循環元、紅羅布麻などの活血薬を用いる
*気持ちのイライラ、落ち込み、喉の痞え感、不安感、胸脇部の痛みなどを伴う・・・新ノーゲン、四川富貴廣、半夏厚朴湯など、肝欝痰阻をのぞく物を用いる
同じ心悸でも、このように原因が違ってきますので、気になる方はご相談くださいね♪
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