2015年5月7日木曜日

恐るべき解毒の効用

恐るべき解毒の効用

ガン末期で尿毒症を起こしている状態で、発熱、嘔吐、血圧の低下、意識レベルの低下があり、尿が殆ど出ず、濃い茶色の尿が僅かに出る程度・・・とのことで、足が丸太大根のようにむくんで壊死しかかり、痛みがひどく、家族が見るに堪えない・・・病院では半月もてば良い方で、何とも仕方がないと言われて、”漢方と養生で何とか楽になりませんか?”というご相談を受けました。

すでに麻薬性の鎮痛剤を使用しているために、譫妄、あばれ、譫言、泣き叫びなどがあり、家族も対応に途方に暮れて嘆いているとのことで、難しい状態には違いありませんが、解毒の養生をお勧めしました。
具体的には、タンポポ茶(ショーキT1)を1日1~2袋、紫霊芝(紫霊芝、冬虫夏草などの免疫調整薬草+田七人参、半枝蓮、白花蛇舌草、山茨姑などの清熱解毒薬草の合剤)を寝る前に3~6粒ほど。
そして、肝臓、腎臓、鼠径部のリンパ節の温灸手当てをお話し、ご家族が懸命に介護されました。

この二週間後に、ご家族からメ~ルがあり、言われたように実行したところ、どんどん尿の出がよくなり、色もうすくなってきた。
それに伴い、意識がはっきりしてきて、食欲が回復したとのこと。
さらにその9日後のメ~ルでは、大根のように腫れていた足のむくみがひいて、壊死を免れた。
足の腫れがひいたら、痛みがとれたために、麻薬性鎮痛薬が中止になり、もとの正常の人格のお母さんに戻り、家族全員が大喜びです。
麻薬性鎮痛薬から解放されたために、吐き気や便秘もなくなり、尿も調子よく出るため、顔色も驚くほど良くなってきています。
とありました。

ガンの末期では、炎症また炎症という顆粒球による組織破壊が起こり、臓器の機能も低下しているために、解毒が追いつかず、毒が排泄されない状況が起こります。
炎症を冷ますために、組織液が動員され、足がむくんだり、腹水や胸水が溜まる場合もあります。
これを少しでも改善するためには、元になる炎症を清熱することと、肝腎、リンパの血流を改善して、解毒の力を後押ししてあげる手当てが有効です。

タンポポ茶と紫霊芝も、通常の三分の一ほどの少量ですが、弱っている体には、少なめから調整することが大切です。
余命宣告をされて、10日がすぎ、日に日に元気を取り戻しておられるとのご報告ですので、さらなる回復を望み、元気で退院してくださることを祈りたいです。

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