2015年7月28日火曜日

症状がなかなか改善しないとき

症状がなかなか改善しないとき

一生懸命に養生しているし、漢方も服用しているけれど、1ヶ月経っても何の手応えもない、3ヶ月経っても改善が見られない時。
慢性病では、自分が作り出した体質が災いしている内傷性のものが殆どであるため、体が変化し始めるのに3ヶ月は要すると言われていますが、漢方+養生がうまくいっていれば、2週間ほどで、何らかの手応えや一部改善の兆しが見えてくるのが本当です。

患者さんにより、体調を感じる力は千差万別です。
”ちっとも良くならないわ!”とおっしゃる患者さんでも、明らか顔色がよくなっていたり、舌の状態が改善されていることはよくあります。
又、完璧症の患者さんでは、良くなると次々と症状探しをして、”あれもこれも改善してないわ!”とおっしゃることがありますが、実は幾つかの症状は消失していることも日常よくあります。

問題は、患者さんと私たちが双方からみても、明らか改善していないとき・・・そのようなときは、必ず原因があるはずです。
例えば、薬は間違っていないはずなのに、おかしいな?と処方変更を考える前に、服用量が足りない場合もあるし、食養生が出来ていない場合もあります。
また、突然に心因性のストレスが生じていたことも、聞き取らねばわからない情報です。


”言われたとおりの食事を心がけています!”というとき・・・ご本人はきちんとやっているつもりでも、量が足りていなかったり、バランスに問題があったりする場合もありますので、こちらでは3日分の朝昼晩の食事9食分を携帯で撮ってきていただき、それをもとにアドバイスするように心がけています。

患者さんは、うまくいかないと絶望的になりやすく、もう治らないのでは?
という思考に陥りやすいので、”大丈夫!うまくいかないときは、必ずその原因があるから、それを探し出して一つ一つ対処してゆけば、OK!解決できない問題はないのですよ♪!”
という声をかけてゆくことが大切です。

毎日、患者さんの問題解決に向けて、スタッフで智慧を出し合ったり、研究するのが、こちらの薬局の主要業務・・・解決したときは、本当に嬉しく、試験問題が解けて100点を取った気分になり、患者さんと喜びを共有しています!

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