快感中枢と依存症のしくみ
甘いお菓子の食べ過ぎや揚げ物料理の摂りすぎは体によくないです・・・と頭でわかっていてもなかなか止められないのはどうしてでしょうか?
それは、脳が依存を起こしているためです。
タバコが止められない、お酒が止められない、賭け事が止められない、異性とのアバンチュールが止められない(笑)・・・どれも実は同じ仕組みです。
辛いストレスなどがあると、無性に甘い物が欲しくなりますよね?
これは脳が強いストレスに打ち勝つために、大量のエネルギーを必要としており、ブドウ糖の形で速やかに供給される甘いお菓子は、瞬時に脳に満足感を得ることができる代物です。
美味しい物を飲んだり、食べたりすると、脳の快楽中枢からドーパミンなどの快楽物質が分泌され、満足感が得られますが、それと同時に”もっと飲みたい、もっと食べたい”という欲求が生じるようになります。
もっと、もっと・・・を追い求めてゆくと、ドーパミンの分泌をコントロールできなくなり、依存症や中毒症になります。
甘い物を食べれば食べるほど、甘い物が止められなくなる・・・これはもう依存症の始まりです。
例えばクセのもの・・・という習慣化された行動パターンもこれと同じですね。
犬が時間がくると、散歩がしたくなるように、ヒトも散歩を3日続けて行うと、4日目も歩きたくてウズウズしてきます。
その他の例では、夜の営みなどもクセのものです。
無しなら無しで、何十年も平気だけど、始まるとこれがまた、無しでは物足りない・・・というお話はよくききますよね。
これは、快楽中枢の刺激により、脳は快感を覚え、ドーパミンが切れてくると、その行動により快感を得ることを欲するようになる・・・これが依存の形成です。
すべての依存は約3日で形成されます。
したがって、甘い物を止めようと思ったら、3日必死で我慢すると、4日目からは次第に欲求が薄れてきます。
ただ、何かのきっかけを境に、禁断症状が出て、少しだけなら・・・と手を出すと、またもとの黙阿弥です。
これを防ぐには、依存のしくみを逆に利用して、心身のためになる依存を自分で習慣化するとよいのです。
例えば、散歩や気功をする・・・ああ気持ちが良いな!
あさのひととき勉強する・・・ああこの充実感よいな!
食後はお気に入りの音楽を1曲聴く・・・ああリラックスできる、贅沢な時間だ!
このような快感を脳は非常に喜び、気力や免疫力までアップさせてくれます。
世の中で、大成功を修めている人々は、自分の好きなことや得意なことを依存化し、習慣化できたヒトと言われます。
そしてこのような方々は、さほど面白くないことでも、楽しんでしまうと、脳が満たされて疲労しないことを熟知しているのです。
是非、皆さんも有益な依存を形成して、人生を楽しんでください。
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