2015年9月9日水曜日

9月に多発する喘息のしくみと薬膳

9月に多発する喘息のしくみと薬膳

9月にとても喘息が多い理由を、西洋医学及び、東洋医学(中医学)の両面から検証してみますと、

★暑い夏の疲れが出る時期で、汗のかきすぎ、熟睡出来ない日が続いた等、心の消耗により、肺虚、腎虚を伴いやすくなっている。
9月の肺は水を溜めやすく、また腎は納気(息を吸う)を司り、腎が弱ると、咳嗽、喘息、息切れ等が起こりやすい。

★9月の気候は、秋雨前線による湿気と、多発する台風による気圧の低下で、気道粘膜に痰湿が溜まりやすい。
外湿が高くなることにより、体の水はけも低下します。
また、気圧が下がると、大気からの圧力が緩むために、体がむくみ膨張しやすくなり、血管、リンパ管、気管支、腸管などの管の流動性も失われます。
へしゃげた気道に痰が溜まれば、息が苦しくなります。
特に、夏場に甘い物(アイスクリーム、ジュース、フルーツなど)冷や麦、素麺などを多食して、脾胃を傷めている方はこの傾向が強く表れます。

★過酷な夏のストレスは、肝の疏泄を狂わせ、肝火となり”肝木侮金”の関係により肺を反克します。
西洋医学的にいうと、交感神経の過緊張の揺り返しは、強い副交感反射を生み、ヒスタミン等アレルギーを引き起こすようなケミカルメディエーターの分泌が高まるのが、この季節の自律神経状態と言えます。
特に夏場にストレスが多かった方は要注意です。

さて、こちらの薬局では、喘息傾向の方、咳や痰、鼻水がズルズル出る・・・などで来局された皆様に、簡単に作れる薬膳スープをアドバイスしています。

__________________♪喘息、アレルギーの症状を吹き飛ばす解表化痰スープ♪_______________________________________________________


材料・・・大根おろし、生姜おろし(少々)、白ネギのみじん切り、乾燥ワカメ、醤油、七味唐辛子

作り方
1,鍋に水を入れて、乾燥ワカメをもどし、煮立ったら醤油で味を調える
2,すりおろした大根、生姜、白ネギのみじん切りを、サッと入れ、お椀に移して、七味唐辛子をかけていただきます

熱々をいただきますと、汗、鼻水、痰が排泄され、呼吸がスッキリします。
汗が出たら、着替えて冷やさないようご注意ください。
そして、体を休めることが肝心です。

◎漢方では、解毒のタンポポ茶+粘膜の状態を整える通竅+肺腎を養うスーパー紅景天の組み合わせを症状に合わせて微調整します。
喘息は、事と次第によれば命に関わる侮れない疾患です。
COPDなどの持病がある方も併せて、ご相談&早めの養生を心がけてくださいね♪

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