2016年2月23日火曜日

アレルギーの養生

アレルギーの養生

今年は花粉が大変な勢いで飛散するようで、すでに症状が出ている方も多いようです。

マスクやゴーグルをはめたり、洗濯物を外に干さないなど、アレルギーのある方は大変なご苦労がありますが、体の中から改善することにも是非、目を向けてみてください。

花粉症や喘息等のアレルギーがある方は、中医学的には”痰湿”とよばれる解毒されない毒素を含んだ余分な水分が体の中に多く、それによって体が冷やされ免疫力が低下している状態が非常に多いです。
冬場に甘いお菓子、酸化された悪い油で調理されたもの、インスタント食品、レトルト食品等添加物の多い食事を沢山召し上がると、脂肪細胞の中に貯蓄されたこれらの毒が、暖かい春になり雪解けの水のように溢れ出します。
これらの毒素は、慢性炎症を作る原因物質となり、その炎症を冷ましたり、薄めたりするために水分が貯留して、むくみ、鼻水、涙、水っぽい痰などが現れます。

抗アレルギー薬などの西洋薬はこれらの反応を無理矢理に止めて症状を一時的に改善するように見えますが、根本解決にはなっていません。
アレルギーを改善するためには、甘い物や油物、インスタントの多食を止めて、体を温めて良く動かし、夜は睡眠をしっかりととって解毒を促進することに尽きます。
解毒が進めば、炎症が自然に引くため、余分な水分が貯留することもありません。

この時期は、タンポポ茶や切り干し大根のスープ、玄米ご飯などで解毒力を高め、通竅(紫蘇、高麗紅参、冬虫夏草等が処方された漢方)やネバネバ食品(納豆、オクラ、長芋、もずく、めかぶ等)で粘膜の炎症を引かせる養生を心がけてください。

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