2016年2月3日水曜日

腱鞘炎の養生

腱鞘炎の養生

50歳前後の女性に多いトラブルのひとつとして、腱鞘炎があります。
長時間にわたって、手の関節に一定以上の圧力がかかることがきっかけで発症します。
鉛筆を持つのが辛い、パソコンのマウスをクリックするのが辛い、ペットボトルのフタを開けられない、ドアのノブを回すと痛む・・・等何気ない動作がしんどくなっていたら要注意です。

閉経を境にして、エストロゲンの急激な減少により、骨代謝に影響が現れます。
すると、今まで何ともなかったような刺激でも、関節に炎症を起こしやすくなるようです。
少しでもこのような兆候があれば、早めに骨を養う”補腎の養生”を行います。
甘い物の摂りすぎは、脾を傷めて、腎を克するため、今までより控えめにしてください。
実際、血糖が急激に上がると、炎症が盛んになって痛みが起こりやすくなります。
腱鞘炎に限らず、関節痛、歯の痛み、腰痛、頭痛等もしかりです。
食材では、大豆、黒豆、豆乳、納豆、豆腐などの大豆製品、黒胡麻、貝類、豚肉、鶏肉、くるみ、韮、海老、なまこなどを積極的に摂ってゆきます。

腱鞘炎にとても効果がある漢方としては、骨砕補があります。
骨砕補は、補腎、強筋骨、止痛、活血、袪風湿作用に優れ、朝晩6粒の服用で1週間ほどで痛みが半分以下に減ってきます。
体の水はけが悪い方は、薏苡仁湯などをプラスするとさらに効果が出やすいです。
腱鞘炎になった要因が、ホルモンバランスの変化ですので、タンポポ茶やプラセンタなどでホルモンバランスを整える本治療法を併用することも大切です。

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