2016年9月8日木曜日

月の満ち欠けと体のリズム

月の満ち欠けと体のリズム

天人相応・・・私達の体は自然の一部で、気候や環境にとても影響されていますが、月の満ち欠けもその一つで、月齢による養生を知っていると、とても便利です。

新月は陰の気が満ちた時で、季節で言えば冬と同じ。
新月からだんだんと月が満ちてゆき、上弦の月は春、そしてさらに月は満ち満月は真夏

これより、月は少しづつ欠けはじめ、下弦の月が秋、そしてまた新月の冬がやってくるというサイクルを繰り返します。

新月の時は気血、抵抗力ともに最も弱った状態なので、寝不足や過労は禁物です。
仕事のしすぎ、暴飲暴食、運動のしすぎ、サウナや岩盤浴でのデトックス、ダイエットには最も向かない時期です。
世間の動きも静かめ、登校拒否やうつ病など、気力の低下の病が見られます。

新月から満月に向かうまでは、肝腎の陰を補うこと
すなわち、十分に睡眠をとることと、滋陰養血の食材をとって体を養ってゆきます。

滋陰類・・・銀耳、松の実、ユリネ、枸杞の実、胡麻、卵、ウズラ卵、豚肉、鴨肉、スッポン、チーズ、豆乳、ホタテ、牡蠣等 
養血類・・・人参、ほうれんそう、落花生、プルーン、ぶどう、ライチ、レバー、ハツ、イカ、タコ、マナガツオ、黒胡麻、黒木耳等
漢方では、万寿酵素や新ノーゲンなどで補いましょう♪

満月までは、体力を養うチャンスです。
病気をしている方にとっては、最もしんどく扶正力を強化する時期ですし、体力が有り余っている方は、気分的に落ち着く時で、過剰に補う必要はありません。

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そして満月の到来は、陽の気が最大になります。
ややもすると、イライラ、不眠になりやすく、自殺、事故、喧嘩などが増えるときです。

病気の方は、食欲が改善したり、リンパ球が増えたり貧血が改善しやすい時期です。
余剰な方にとっては、血糖値、コレステロール、肝臓の値、腫瘍マーカーなどが増えやすい時期でもあります。

これから新月にかけては、体力のある方はデトックスのチャンス。
下弦の月までは運動したり汗をかいたりして、発散しても良い時期です。
体を解毒する以下の食材を取入れて、スッキリさせましょう。

去湿類・・・冬瓜、ハトムギ、小豆、黒豆、ハマグリ、シラウオ、ハモ等
化痰類・・・のり、こんぶ、くらげ、里芋、たけのこ、アスパラ、梨、柿、ビワ等
消食類・・・大根、カイワレ、カブ、白菜、おこげ、山?子、レモン、パイナップル等

解表類・・・紫蘇、大葉、パセリ、パクチー、ネギ、茗荷、生姜等
漢方では、タンポポ茶でデトックス♪

ただし、病気で体力が弱っている方は、デトックスよりも体力を温存する方を重視してください。
新月に向かうまでの間、足三里に毎日お灸を据えて、脾胃の力を補うことをお勧めします。

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