2017年3月22日水曜日

浮腫、腹水、胸水への対応

浮腫、腹水、胸水への対応

水が溜まって、不具合が生じているときの原因は実と虚に分けられます。
それぞれをみてみますと

★実の原因

1,患部に慢性炎症があり、それを冷まそうとして組織液が集まってきたもの
水ぶくれと同じ原理で、炎症があるために、それを冷まして修復しようとして組織液が集まります。
したがって、水を抜いても炎症があればすぐに水が溜まってしまいます。
紫霊芝(免疫アップの薬草と抗炎症薬草の合剤)などの清熱解毒剤を用いて、もとになる慢性炎症を収束させることが大切です。
組織液は、大切な栄養素でもあるので、何度も抜くと体力が低下しますので、清熱解毒の養生が基本になります。

2,腎臓の毛細血管、リンパ節などに詰まりがある場合
排泄管が詰まることにより、浮腫んだり水が溜まっている場合は、詰まりをとり流すことが大切です。
これには、タンポポ茶(ショーキT1)が解毒を助けて、とても効果があります。
腎機能が落ちて、全く尿が出ない方でも尿の出が回復した方が多々あります。

★虚の原因

3,アルブミンの低下などの栄養不足で、臓器力が低下、浸透圧の加減で水が排泄できない
慢性的なタンパク質の不足で、必須アミノ酸が不足している方は要注意です。
アルブミンの値が4を切った方は、食養生を見直しましょう。
この場合は、食養生とともに、エネスポ(良質なスッポンと牡蠣で必須アミノ酸を補う)を併用します。
アルブミンが低下すると、慢性炎症を引かせる力も衰えるので要注意です。

4,心機能の低下で、ポンプ力が弱って水を吐き出せないとき
夕方になると、足が浮腫む方、疲れると症状がひどくなる方、
タンポポ茶(ショーキT1)を飲んでも尿が出にくい方は、このタイプで、心臓の一回拍出量を増やして、水を吐かせるためのポンプ力を強めることが大切です。
これには、コルマータQ10(コエンザイムQ10と高麗紅参の合剤)を用います。
コエンザイムQ10は動物性の食品に多く含まれますので、極端な菜食主義にこだわっている方は、食事を見直してみてください。

5,肺の力が低下している場合
肺は急須の穴と同じ働きです。
肺の力が低下して、急須の穴が塞がれると、水は出にくくなります。
この場合はスーパー紅景天(紅景天と冬虫夏草の合剤)で肺気を補ったり、中府穴の温灸、あるいは乾布摩擦をしましょう。

6,脾胃の力が低下している場合
胃腸の働きが低下すると、水を吐かせる力が弱まります。
万寿酵素など薬草酵素で胃腸を整えるとともに、甘い物や油物を控える養生をします。


慢性的な疾患で水はけが悪くなっているときは、虚実が錯雑していることが多いです。

正確な弁証の上に、方剤や養生法を選択します。


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