2017年5月10日水曜日

春先の免疫炎症について

春先の免疫炎症について

40代の女性で、もともとリウマチがあり、RA反応もCRPも非常に高い値を示し、耐えられないような関節の痛みがあった方が、紫霊芝(免疫調整+清熱解毒の配合剤)を用いて、値も症状もともに、すっかりと落ち着いている。
紫霊芝の量を寝る前12粒から6粒に減らしても順調できていたが、3月の終わりから再び再燃し、いつもと変わらない生活をしているのに、痛みがひどく、値も上がってしまった。

再び紫霊芝の量を倍量に増やした方がよいでしょうか?
とご相談がありましたが、お値段も高値かことと、3月終わり~というと、花粉や黄砂など様々なものが飛散していることによる、アレルギー反応が関係しているのでは???
ということで、通竅(冬虫夏草、紫蘇、紅参の合剤)を毎食後2,2,2錠処方することにした。

花粉症や、喘息、アトピーなどがなくても、いろいろなアレルギー物質が体内に取り込まれると、炎症性のサイトカインが誘発され、痛みや体のだるさが生じたり、膠原病が悪化したり、腫瘍マーカーが上昇しやすいことは、しばしば経験している。

免疫とひとくくりにいうけれども、アレルギーを起こす免疫、がんや炎症に対する免疫等、すべて関わっているものなので、いつも気象や環境要因は気にかけておきたい。
通竅は、肺脾腎の働きを強化し、粘膜免疫の過剰反応を抑えて、慢性炎症を防ぐ働きがあるために、アレルギーが関与する急性炎症にも有効であると考えられる。

その結果、紫霊芝の量を増やすことなしに、通竅を2,2,2・・・1日6錠をプラスしたところ、3日も経たないほどで、痛みが楽になり、体も楽に動ける・・・と喜ばれた。

その他にも、花粉症の季節に、腫瘍マーカーが上昇するが、体調的には異常なし・・・と言う方にも通竅を1日6粒用いたところ、梅雨に入る頃までに、毎年腫瘍マーカーが正常値まで落ちてくる・・・という例も何例か経験している。

このような例の方は、冬場の栄養が十分でなかった方に多い。
冬場に気血津液が補いきれていないと、春になって様々な環境変化やライフイベントが重なった時期に、肝血不足し、自律神経が対応しきれない。
また、体力が消耗しているために、解毒が追いつかない・・・という傾向になりやすい。


このような傾向がある方は、冬場にエネスポやコルマータQ10,発酵紅参などの補剤でしっかり補うとよい。
そして、3~5月は、タンポポ茶や通竅で解毒を助けてゆくことがよい。
未だ体力的な消耗もある場合は、引き続き補剤も併用すべきである。

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