欝は心の便秘、愚痴は心の排泄物
毎日食事をすると、その残りカスが便として排泄されるように、私たちは毎日生活しているかぎり、心のストレスとなる出来事が知らず知らずのうちに入ってきます。
心に入った毒は、溜め込まずに排泄してしまわないと、にっちもさっちもならなくなり、心の便秘を起こしてしまうのが鬱証です。
納得のいかない感情、不平不満、愚痴などは、心に溜めると実際に毒となる化学物質が作られますので、侮れません。
しかし、よく考えるとこれらの感情を作り出しているのは、自分自身です。
何事も人のせいにしがちですが、自分の考え方ひとつで、毒となる感情はわき出しにくくなりますので、修練する必要があります。
そんな中でも生じてしまった不快な感情は、溜め込まずにサッサと排泄することが大切ですが、その排泄の仕方に気をつけてください。
誰でも、他人の便や吐物を見たくないのと同じように、心の排泄物も他人の前で排泄すれば、相手は心地よくなることは絶対にありません。
悩みの種類により、それぞれの専門家に相談することもひとつの手ですし、イヤな感情を紙に書いてビリビリと破り捨てるのもアリ。
状況を改善できるように工夫することも大切。
そして、簡単で効果が上がる方法は、散歩に出かけることです。
散歩をしていると、頭や心に昇った不快感情が冷まされて、ゆっくり下に落ちて行き、地面にアースされます。
そして、納得がいって解決策が見つかったりしやすいです。
自分も自然のひとつとなり、天の気、地の気の間で気が巡り、正しい智慧が自然から降りてくるような感じです。
人によっては、楽器を吹いたり、歌を歌ったりすることも、効果的な毒出しになります。
誰にでも毒は溜まりますが、上手な毒出し法を身につけている方には、徳と知性が感じられて素敵ですね!
2015年9月25日金曜日
2015年9月17日木曜日
秋に多い目眩発作と不安神経症の薬膳
秋に多い目眩発作と不安神経症の薬膳
代表的なAさん(60代女性)の症状
主訴・・・9月の声をきいてから、運転中にしばしば目眩発作、動悸発作を起こすようになり、運転するのが不安でたまらなくなった。
状況
1,発作は、太陽の光が眩しい日、そして大きな環状道路など、他の車がスピードを上げてビュンビュン走るような状況で、気持ちが焦ることで起こりやすい。
2,最初は、手に冷や汗が出てきて、後頭部が詰まりのぼせた感じになり、ダラダラと額から汗が出る。そうなると頭がフワフワして、激しい動悸で、心臓が飛び出るのでは?と思うような不安に襲われ、気分が悪くなる(悪心)
3,胸が熱く口渇があり、汗をかくので冷たい水分をかなり摂っていた
4,舌は薄くヘロヘロしていて、舌側部に歯形があり、側面のみ異常に赤い、舌中央部には白い苔
5,脈は滑脈、細、数
背景
1,今年の夏は、暑くて異常に汗をかき、その度に水を飲み、軟便気味であった
2,暑さのため熟睡できない日が続いた
3,お盆以降、孫たちのもり+母親の世話等が重なり、あれもこれもと気が散じて、イライラしやすい日が続いていた
4,もともと、神経質で完璧症の傾向があり、常にあれこれと考え不安になってしまうタイプ
弁証
★汗のかきすぎ、熟睡できないなどの状況が長く続いた後は、体液と一緒に気も消耗して、気陰両虚という体の状態を作っています。
このような状態のときは、ちょっとしたストレスが加わっても、体が熱しやすく上半身に籠もった熱により、動悸、息切れ、煩燥、目眩などが起きやすくなっています。・・・漢方では生脈宝使用
★又、水分の摂りすぎにより生じた余分な湿は、上半身の熱と合わさり、湿熱となって後頭部の不快感や、目眩、吐き気などを生じさせます。(湿濁内盛)・・・漢方ではタンポポ茶使用
★このような条件がある中で、太陽の眩しい光、暗闇でのパソコンやスマホの画面をみること、高速道路など景色が激しく移動する状況等で、目から刺激を受けると、肝の疏泄に影響して自律神経のバランスが乱れたり、脳が異常な刺激を受けて、目眩、動悸等を含むパニック発作を起こしやすくなります。(肝陽上亢)・・・漢方では紅羅布麻使用
薬膳献立
1,セロリとイカ、枸杞子のマリネ・・・滋補肝腎、収斂(セロリとイカをオリーブ油で炒め、枸杞子を加えて酢につける)
2,ハトムギ、小豆入りご飯・・・去湿(玄米にハトムギ、小豆を各大さじ1~2加えて炊飯)
3,豆腐とトマトの卵溶きスープ・・・滋陰清熱(トマトをごま油で炒め、煮立ったら豆腐を加え、醤油で味を調え卵を溶く)
代表的なAさん(60代女性)の症状
主訴・・・9月の声をきいてから、運転中にしばしば目眩発作、動悸発作を起こすようになり、運転するのが不安でたまらなくなった。
状況
1,発作は、太陽の光が眩しい日、そして大きな環状道路など、他の車がスピードを上げてビュンビュン走るような状況で、気持ちが焦ることで起こりやすい。
2,最初は、手に冷や汗が出てきて、後頭部が詰まりのぼせた感じになり、ダラダラと額から汗が出る。そうなると頭がフワフワして、激しい動悸で、心臓が飛び出るのでは?と思うような不安に襲われ、気分が悪くなる(悪心)
3,胸が熱く口渇があり、汗をかくので冷たい水分をかなり摂っていた
4,舌は薄くヘロヘロしていて、舌側部に歯形があり、側面のみ異常に赤い、舌中央部には白い苔
5,脈は滑脈、細、数
背景
1,今年の夏は、暑くて異常に汗をかき、その度に水を飲み、軟便気味であった
2,暑さのため熟睡できない日が続いた
3,お盆以降、孫たちのもり+母親の世話等が重なり、あれもこれもと気が散じて、イライラしやすい日が続いていた
4,もともと、神経質で完璧症の傾向があり、常にあれこれと考え不安になってしまうタイプ
弁証
★汗のかきすぎ、熟睡できないなどの状況が長く続いた後は、体液と一緒に気も消耗して、気陰両虚という体の状態を作っています。
このような状態のときは、ちょっとしたストレスが加わっても、体が熱しやすく上半身に籠もった熱により、動悸、息切れ、煩燥、目眩などが起きやすくなっています。・・・漢方では生脈宝使用
★又、水分の摂りすぎにより生じた余分な湿は、上半身の熱と合わさり、湿熱となって後頭部の不快感や、目眩、吐き気などを生じさせます。(湿濁内盛)・・・漢方ではタンポポ茶使用
★このような条件がある中で、太陽の眩しい光、暗闇でのパソコンやスマホの画面をみること、高速道路など景色が激しく移動する状況等で、目から刺激を受けると、肝の疏泄に影響して自律神経のバランスが乱れたり、脳が異常な刺激を受けて、目眩、動悸等を含むパニック発作を起こしやすくなります。(肝陽上亢)・・・漢方では紅羅布麻使用
薬膳献立
1,セロリとイカ、枸杞子のマリネ・・・滋補肝腎、収斂(セロリとイカをオリーブ油で炒め、枸杞子を加えて酢につける)
2,ハトムギ、小豆入りご飯・・・去湿(玄米にハトムギ、小豆を各大さじ1~2加えて炊飯)
3,豆腐とトマトの卵溶きスープ・・・滋陰清熱(トマトをごま油で炒め、煮立ったら豆腐を加え、醤油で味を調え卵を溶く)
2015年9月9日水曜日
9月に多発する喘息のしくみと薬膳
9月に多発する喘息のしくみと薬膳
9月にとても喘息が多い理由を、西洋医学及び、東洋医学(中医学)の両面から検証してみますと、
★暑い夏の疲れが出る時期で、汗のかきすぎ、熟睡出来ない日が続いた等、心の消耗により、肺虚、腎虚を伴いやすくなっている。
9月の肺は水を溜めやすく、また腎は納気(息を吸う)を司り、腎が弱ると、咳嗽、喘息、息切れ等が起こりやすい。
★9月の気候は、秋雨前線による湿気と、多発する台風による気圧の低下で、気道粘膜に痰湿が溜まりやすい。
外湿が高くなることにより、体の水はけも低下します。
また、気圧が下がると、大気からの圧力が緩むために、体がむくみ膨張しやすくなり、血管、リンパ管、気管支、腸管などの管の流動性も失われます。
へしゃげた気道に痰が溜まれば、息が苦しくなります。
特に、夏場に甘い物(アイスクリーム、ジュース、フルーツなど)冷や麦、素麺などを多食して、脾胃を傷めている方はこの傾向が強く表れます。
★過酷な夏のストレスは、肝の疏泄を狂わせ、肝火となり”肝木侮金”の関係により肺を反克します。
西洋医学的にいうと、交感神経の過緊張の揺り返しは、強い副交感反射を生み、ヒスタミン等アレルギーを引き起こすようなケミカルメディエーターの分泌が高まるのが、この季節の自律神経状態と言えます。
特に夏場にストレスが多かった方は要注意です。
さて、こちらの薬局では、喘息傾向の方、咳や痰、鼻水がズルズル出る・・・などで来局された皆様に、簡単に作れる薬膳スープをアドバイスしています。
__________________♪喘息、アレルギーの症状を吹き飛ばす解表化痰スープ♪_______________________________________________________
材料・・・大根おろし、生姜おろし(少々)、白ネギのみじん切り、乾燥ワカメ、醤油、七味唐辛子
作り方
1,鍋に水を入れて、乾燥ワカメをもどし、煮立ったら醤油で味を調える
2,すりおろした大根、生姜、白ネギのみじん切りを、サッと入れ、お椀に移して、七味唐辛子をかけていただきます
熱々をいただきますと、汗、鼻水、痰が排泄され、呼吸がスッキリします。
汗が出たら、着替えて冷やさないようご注意ください。
そして、体を休めることが肝心です。
◎漢方では、解毒のタンポポ茶+粘膜の状態を整える通竅+肺腎を養うスーパー紅景天の組み合わせを症状に合わせて微調整します。
喘息は、事と次第によれば命に関わる侮れない疾患です。
COPDなどの持病がある方も併せて、ご相談&早めの養生を心がけてくださいね♪
9月にとても喘息が多い理由を、西洋医学及び、東洋医学(中医学)の両面から検証してみますと、
★暑い夏の疲れが出る時期で、汗のかきすぎ、熟睡出来ない日が続いた等、心の消耗により、肺虚、腎虚を伴いやすくなっている。
9月の肺は水を溜めやすく、また腎は納気(息を吸う)を司り、腎が弱ると、咳嗽、喘息、息切れ等が起こりやすい。
★9月の気候は、秋雨前線による湿気と、多発する台風による気圧の低下で、気道粘膜に痰湿が溜まりやすい。
外湿が高くなることにより、体の水はけも低下します。
また、気圧が下がると、大気からの圧力が緩むために、体がむくみ膨張しやすくなり、血管、リンパ管、気管支、腸管などの管の流動性も失われます。
へしゃげた気道に痰が溜まれば、息が苦しくなります。
特に、夏場に甘い物(アイスクリーム、ジュース、フルーツなど)冷や麦、素麺などを多食して、脾胃を傷めている方はこの傾向が強く表れます。
★過酷な夏のストレスは、肝の疏泄を狂わせ、肝火となり”肝木侮金”の関係により肺を反克します。
西洋医学的にいうと、交感神経の過緊張の揺り返しは、強い副交感反射を生み、ヒスタミン等アレルギーを引き起こすようなケミカルメディエーターの分泌が高まるのが、この季節の自律神経状態と言えます。
特に夏場にストレスが多かった方は要注意です。
さて、こちらの薬局では、喘息傾向の方、咳や痰、鼻水がズルズル出る・・・などで来局された皆様に、簡単に作れる薬膳スープをアドバイスしています。
__________________♪喘息、アレルギーの症状を吹き飛ばす解表化痰スープ♪_______________________________________________________
材料・・・大根おろし、生姜おろし(少々)、白ネギのみじん切り、乾燥ワカメ、醤油、七味唐辛子
作り方
1,鍋に水を入れて、乾燥ワカメをもどし、煮立ったら醤油で味を調える
2,すりおろした大根、生姜、白ネギのみじん切りを、サッと入れ、お椀に移して、七味唐辛子をかけていただきます
熱々をいただきますと、汗、鼻水、痰が排泄され、呼吸がスッキリします。
汗が出たら、着替えて冷やさないようご注意ください。
そして、体を休めることが肝心です。
◎漢方では、解毒のタンポポ茶+粘膜の状態を整える通竅+肺腎を養うスーパー紅景天の組み合わせを症状に合わせて微調整します。
喘息は、事と次第によれば命に関わる侮れない疾患です。
COPDなどの持病がある方も併せて、ご相談&早めの養生を心がけてくださいね♪
2015年9月1日火曜日
無駄な炎症を起こさないコツ
無駄な炎症を起こさないコツ
慢性的な炎症は、発ガンに関わるばかりか、老化を激しく促進させることが最近の研究でわかってきています。
無駄な炎症を起こさないために、食事の質と量、噛み方などを心がけることも大切な要素ですが、本日は知らず知らずのうちに、炎症を起こす”心の持ち方”についてお話したいと思います。
私は、食事や生活のパターンよりも、”心の気質”が実は最も炎症に関わっているのではないかと考えています。
たとえば
1,~しなくてはいけないという気持ち
2,予定が次々に入っていて、その段取り等に常に思案してしまう
3,頑張らなくちゃいけない
4,あれもこれも、やらなくちゃいけない、我慢しなくちゃいけない
5,イライラ、辛抱、気持ちの押さえ込み
6,不安でいっぱい、信じられない、あれこれ堂々巡りで悩む
などの心の状況のときは、せっかく食養生したり、お手当てで体を温めたりしていても、交感神経を激しく緊張させる神経伝達物質やホルモンが出ており、血流を悪くさせ、体を冷やし硬くし、血糖値を上げ、さらに過剰なインシュリンの分泌を促します。
これらはすべて、炎症を助長する物質になります。
ガンを養生で治した方々のお話をお聞きしてみると、
1,”自分はコレをやる!”と大筋を決めたら、細かいことに迷ったり悩んだりせずに、まずは3ヶ月ほどやってみる。
2,そこで調子がよくなければ軌道修正する。
3,義務的になるのではなく、”これが体を治してくれる、楽しみ!”とワクワクして取り組んだ
と共通した声が返ってきます。
ワクワクすることが即ち、幸せホルモンを発し、それが体を温め、血流をよくして、慢性の炎症を取り除いてくれる!!!
であれば、ワクワクすることが、最大のお手当てなのではないでしょうか?
それが、趣味であっても、恋心であっても何でも良いです。
ただし、毎日ワクワクしてることが大切ですので、どんなしょうもないことでも、義務ではなく楽しいんでやるのがミソですね♪
先日、美容院でたまたま週刊誌を見ていたら、マツコさんが、”これ以上のレギュラー出演はもう限界!”という記事が目に止りました。
忙しすぎて予定に追われると、楽しいことであっても、それが義務になり、あちこちで気も遣い、精神的に疲弊してきます。
私も、一時は予定が多すぎて、心が安まらない時期がありました。
それで、今ではあまり無理な予定を入れないようにして、参加したい勉強会なども、自分が講演するものでなければ、予定は未定にしておき、その日になって、気分も体調もよく、参加したい!と思うものであれば、参加する!という形をとっています。
旅行なども、不意に”今日、ぷらっと行こうかな!”が、ワクワクして楽しいですよね?
何にしても今日のキーワードは”ワクワクする”気持ちです。
皆さんも、ワクワクで免疫力をアップしてくださいね♪
慢性的な炎症は、発ガンに関わるばかりか、老化を激しく促進させることが最近の研究でわかってきています。
無駄な炎症を起こさないために、食事の質と量、噛み方などを心がけることも大切な要素ですが、本日は知らず知らずのうちに、炎症を起こす”心の持ち方”についてお話したいと思います。
私は、食事や生活のパターンよりも、”心の気質”が実は最も炎症に関わっているのではないかと考えています。
たとえば
1,~しなくてはいけないという気持ち
2,予定が次々に入っていて、その段取り等に常に思案してしまう
3,頑張らなくちゃいけない
4,あれもこれも、やらなくちゃいけない、我慢しなくちゃいけない
5,イライラ、辛抱、気持ちの押さえ込み
6,不安でいっぱい、信じられない、あれこれ堂々巡りで悩む
などの心の状況のときは、せっかく食養生したり、お手当てで体を温めたりしていても、交感神経を激しく緊張させる神経伝達物質やホルモンが出ており、血流を悪くさせ、体を冷やし硬くし、血糖値を上げ、さらに過剰なインシュリンの分泌を促します。
これらはすべて、炎症を助長する物質になります。
ガンを養生で治した方々のお話をお聞きしてみると、
1,”自分はコレをやる!”と大筋を決めたら、細かいことに迷ったり悩んだりせずに、まずは3ヶ月ほどやってみる。
2,そこで調子がよくなければ軌道修正する。
3,義務的になるのではなく、”これが体を治してくれる、楽しみ!”とワクワクして取り組んだ
と共通した声が返ってきます。
ワクワクすることが即ち、幸せホルモンを発し、それが体を温め、血流をよくして、慢性の炎症を取り除いてくれる!!!
であれば、ワクワクすることが、最大のお手当てなのではないでしょうか?
それが、趣味であっても、恋心であっても何でも良いです。
ただし、毎日ワクワクしてることが大切ですので、どんなしょうもないことでも、義務ではなく楽しいんでやるのがミソですね♪
先日、美容院でたまたま週刊誌を見ていたら、マツコさんが、”これ以上のレギュラー出演はもう限界!”という記事が目に止りました。
忙しすぎて予定に追われると、楽しいことであっても、それが義務になり、あちこちで気も遣い、精神的に疲弊してきます。
私も、一時は予定が多すぎて、心が安まらない時期がありました。
それで、今ではあまり無理な予定を入れないようにして、参加したい勉強会なども、自分が講演するものでなければ、予定は未定にしておき、その日になって、気分も体調もよく、参加したい!と思うものであれば、参加する!という形をとっています。
旅行なども、不意に”今日、ぷらっと行こうかな!”が、ワクワクして楽しいですよね?
何にしても今日のキーワードは”ワクワクする”気持ちです。
皆さんも、ワクワクで免疫力をアップしてくださいね♪
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