2016年1月27日水曜日

ストレスの餌食にならないで!

ストレスの餌食にならないで!

こちらのお客様で、平成21年に悪性リンパ腫を患われ、RーCHOP療法の治療後、漢方+食養生に専念され、再発もなく順調に過ごして来られた方が、今年1月に入り新たに胆管ガンがみつかり、まさに寝耳に水の出来事でした。
漢方も服用し、食養生やお手当てもきちんとやっておられた方で、気持ちもいつも前向き、体調もよろしかっただけに、こちらも相当なショックを受けたのですが・・・・。
このような状況には、必ず原因があるはず!!!と思い、何か変わった事情がなかったか詳しくお尋ねしたところ・・・・昨年9月にお身内を突然亡くされ(まだお若い方)折り重なる相当なストレスがあったことがわかりました。

いつもとても明るく振る舞っておられ、まさかそんな出来事があったとは、微塵も感じさせない方なのですが、一見とてもお元気なこのようなタイプの方こそ、要注意なのです。
まわりに迷惑や心配をかけたくない!!!という気持ちが強くて、自分の本当の感情を外へ吐き出さずに溜め込んでしまうと、知らず知らずのうちにストレスの餌食になってしまいます。
ストレスとは、人を成長させるものでもありますが、受けたストレスに対して対処法や心の持って行き処が見つからないと、延々と堂々巡りの思考に入り、不安や解決しない不愉快な感情に支配されます。
これを、私は”イヤイヤホルモン”が出ている状態!=ストレスの餌食!と呼んでいます。
この”イヤイヤホルモン”が放出されると、血管は収縮し、血液の流れは細くなる、解毒力は低下、慢性炎症が起こる、腸内免疫の低下等、体にとっては蛇毒に匹敵するほどの悪さをするため、肝臓は必死になってこのホルモンを解毒しようとして頑張ります。
従って、このようなストレスで最も負担がかかる場所は、肝臓、胆管、膵臓などの部分です。

この方の場合は、漢方+養生をしていたからこそ、黄疸等の症状もなくすんでいたのですが、心のの養生の部分が厳しかったのだと思います。
人は誰しもストレスを受けますが、ストレスに強いとは?
まず、自分の状況を客観視できることです。
”ああ辛いな!今の状況では、自分はヤバイぞ!可哀相すぎる、これではガンになっちゃうよ!”
って、まず思うだけで、ストレスの元電がバチン!と切れますよ。

そしてとりあえず、自分が楽になり、心が解放されるための解決策を決めます。
このとき、夜間や気持ちが落ち込んでいるとき、不安なときに決定するのは止めて、明るくなって気分が落ち着いた時の心に従って下さい。
そして、後は決断したことにブレずに前進することで、不安が打ち消され、自信がついてきますよ。

食養生や各種手当て、薬や漢方の力よりもさらに免疫力に影響するのが、心の問題です!!!
病は気から!がわかる方は大丈夫ですが、科学的な頭脳を持つ方には、目に見えない心の問題やストレスを侮りがちな傾向があるので、今一度ご自分を振り返ってみてくださいね。

2016年1月22日金曜日

寒い季節の補陽薬膳

寒い季節の補陽薬膳

寒の内は、足元から底冷えがします。
暖房を施していても、温かい空気は上昇しやすく、足元の空気は冷たいです。
足首周りや、下半身をしっかりガードして、寒さに備えてください。

足元が冷えると、子宮、腎、腰、膝関節等の血流が悪くなり、女性疾患や、免疫病、痛みに関する疾病に罹りやすくなります。
体の深部をしっかりと温める温裏薬膳で、冬場を乗り切ってください。

温裏作用のあるものとして、韮や海老(干しエビでもOK)を用いたお粥がお勧めです。
本日は、玄米餅を利用した、簡単温裏粥をご紹介しましょう。

材料(1人分)
玄米餅1~2個、韮、干しエビ(大さじ2)、卵1個、生姜少々、ごま油少々、塩、胡椒、醤油、紹興酒

作り方
1,フライパンにごま油をしいて、すりおろし生姜、干しエビ、韮を炒めて香りを出す
2,お水を入れて、煮立ったら塩、胡椒、醤油、紹興酒で、お好みの味をつける
3,玄米餅を入れて煮込む (煮込むと粥状になります) お餅として食べたい方は、早めに火を切ります
4,ふんわりと溶き卵を入れて出来上がり

★月経痛がある方、足腰関節が冷えて痛む方にお勧めです♪

2016年1月14日木曜日

薬局より中風警報発令中!

薬局より、中風警報発令中!

昨年末~脳卒中で倒れる方が急増しています。
年末年始は、飲食の機会が増えること、行事が多く過労になりやすいこと、冬の季節の寒さなどの要因がありますが、先日ご紹介したような気温の日較差や気候の急変も、中風を起こす要因に非常に関係しています。

中医学では脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの病を中風と呼び、突然起こる意識障害、半身不随などを主症状とする病証をさし、その病因病機は次の5つがあげられます。

1,情緒の失調・・・長引く精神ストレスや、急激な情緒変化による肝気、気血の上逆により、脳血管が損傷しやすい

2,飲食の失調・・・暴飲暴食により脾胃を傷め、痰湿が内盛し加熱されることにより、経絡、血脈に滞りを生じる

3,過労、寝不足・・・解毒力の低下、陰血の消耗を招き、血液が汚れ粘性が高まり、血管を詰まらせる易くする

4,寒凝血ヲ・・・寒冷の気候、加齢による酸化、糖化により血脈不通が起こりやすい

5,異常気象・・・急激な気温の変化、冬なのに温かい、夏なのに寒い等の逆風により、自律神経に変調をきたし、血管に大いなる負担がかかる

ここのところ、若い方でも中風で倒れる方が増えているのは、1~4に加え、異常な気象が関係していると思われ、当薬局では中風警報を発令して、注意を呼びかけています。

具体的には
1,頑張りすぎを避けて、他の季節よりものんびり過ごす

2,怖い映画や哀しい映画を観ず、楽しめるもの、ほのぼのしたものを観る

3,愚痴は止めて、楽しいお話をする

4,腹七分を心がけ、食べ過ぎた後は野菜の解毒スープなどで手当てする

5,起床時に疲れや凝りがとれていない方は、タンポポ茶や発酵紅参、循環元等の漢方を利用

6,疲れたら、食べることより眠ることを優先し、無理をしないこと

7,ストレッチ、体操、散歩、入浴、温灸など血液循環を促進し、体を温める手当てを施す

8,起床時は、指先や手足をよく刺激してからゆっくりと起きる

★来週から急な寒波が到来します。
しっかりと体を手当てして、中風を防いでください!!!

2016年1月5日火曜日

心の免疫力を高める

心の免疫力を高める

病を治す、防ぐ、老化を遅らせるために、今年も皆様に様々な養生法を提案してゆきたいと思います。
養生には漢方、食養生、ツボや手当てなどの外治法、運動法、生活養生など様々なものがありますが、最も大切で全ての養生の指揮者となるのが心の持ち方だと思います。
今回は、心の免疫力を高めるための5つの提案をしてみます♪

1,脳を喜ばせるのが大切で、目の前の事を楽しんでやる
2,必ず成功する!治る!大丈夫!と自分自身に気合いを入れる
3,自分OK!周りもの人もOK!が心の円満を生む
4,何かイヤな感情が沸いたとき、人のせいや周りのせいにするのを止めて、自分はそれに対してどうするかを考えてみる
5,完璧を望まず、できるだけできればよし!とする

ストレスは、自分のペースを維持できなかったり、本意でないことをイヤイヤやらされたりしたときに、脳が強烈に消耗して生じます。
脳からイヤイヤホルモン(ストレスホルモン)が出ると、体に様々な不具合が生じ、前向きにモノを考えられなくなってしまいますので、とにかくイヤイヤホルモンを生じさせないようにしてゆきましょうね!!!