心因性アレルギーとコリン性じんましん
強いショックや慢性的なストレスにより発症するものに、心因性アレルギーがあります。
心因性アレルギーの症状は、じんましんと喘息が特に多く、他のアレルゲンによる症状と区別がつきにくいです。
先日も、こちらのお客様で、ぜんまいを召し上がった後に、腕の内側あたりに発疹がポツポツと出始め、3日ほどたつと全身に広範囲に蕁麻疹が出て、痒みでいてもたったもいられなくなり、病院に走った・・という方がおられました。
この方のお話をよくきいたところ、そのしばらく前に大変な心のストレスがあり、解決してちょっとホッとした矢先だったそうです。
そして、全身に発疹が出た日は大変に暑く、かなり汗をかいたとのこと・・・。
じんましんの引き金になったのは、ぜんまいだったかもしれませんが、ひどい症状が出たのは、強いストレスの揺り返しによる、副交感神経反射で、一気に放出されたアセチルコリンという神経伝達物質が、汗腺を刺激し、ヒスタミンが誘導されて、広範囲のじんましんが誘発された可能性があります。
あまりに強いストレスや、長引くストレスの後には、必ずそれと同じほどの振幅をもった副交感神経反射が現れ、ホッとしたときに、じんましん、喘息が出たり、下痢、嘔吐、そして虚脱感で体がだるく、何もやる気が起きない・・・などの症状が続くことがあります。
これは、生体の防御反応の一つです。
快適に生活するためには、なるべくこういった大きな振幅を起こさないよう、ストレスはその日の内に発散したり、小出しにしたり、適度に気分転換する工夫が必要ですね。
尚、心因性アレルギーには、おなじみのアレルギー対策のタンポポ茶と通竅に、新ノーゲンをプラスして、脳を養いストレスを軽減すると、大変に効果があがります。
寒冷じんましんや暑さによるじんましん(自律神経の乱れ)でお悩みの方も、お試し下さい。
2013年5月22日水曜日
手術に踏み切るとき
手術に踏み切るとき
ガン治療において、手術をするかしないか、抗ガン剤を受けるか受けないか、そして放射線を受けるか受けないか・・・など常に迷いが生じることが多いことと思います。
中には、何が何でも、自然療法でやる!!
とお考えの方がおられますが、そういった決意が固いのであれば、それもよろしいかと思います。
ただ、なるべく自然療法でやりたいのだけれど、手術で9割方大丈夫だ!・・・などと言われると、どうしてよいか考えあぐねる・・・等の場合、やはり手術を受けるのが良いかと思います。
ガンの養生において、迷いというのは、最大の適になります。
ドクターに9割OKと言われたのであれば、なおさらで、何か気持ちが弱くなったときに、”あのときやはり手術を受けておくべきだった・・・”
と、後悔する気持ちは、免疫力を低下させます。
手術が適応であれば、気になる部分をとって、あとは養生で頑張る!というのはとても良い選択かと思います。
また、同様に、手術をやりやすくするために、抗ガン剤を少しだけ前処置する場合や、術後に少しだけ放射線を当てる等、西洋医学の利点はいろいろとあります。
問題は、次々と漫然と攻撃的治療を受けて、体力や免疫力を低下させることです。
自分の体調をしっかりと把握しておくことはとても大切なポイントになります。
こちらのお客様で、とても前向きな方がおられ、手術を受けられることになったのですが、きちんと養生をする意思でおられ、看護師さんに、
”私は肉、卵、乳製品、小麦にアレルギーがあり、食べると吐きます”とおっしゃったそうです。
この方は、現在穀物菜食を中心とした食養生をしておられるためです。
”アレルギーがあるのであれば、了解しました!”と言われたそうです。
これはとても賢明な言い方でしたね。
どんな病気も、お医者様との関係がこじれると大変なストレスになりますので、上手な表現の仕方というのも、ひとつのコツになります。
2013年5月14日火曜日
心の養生とは
心の養生とは
5月12日の日曜日に、大阪にて帯津良一先生と春名伸司さんと鼎談する機会をいただきました。
帯津先生は日本ホリスティック医学協会会長、帯津三敬病院の名誉院長で、がん患者さんが最も会いたいお医者様として著明な方です。
また、春名伸司さんは、末期の中咽頭がんを乗り越えられ、いきいき健康長寿研究会を立ち上げられ、がんの語り部として講演活動を行っておられる方です。
帯津先生は、どこまでもお優しくユニークで心温まるお人柄、春名さんは、笑顔が爽やかで、ご一緒するだけで心が朗らかになれるような方で、お二人とお話させていただくだくだけで、心の免疫力がぐっと上昇しました。
今日のお話の中で、最も印象に残ったのは、”毎日をときめいて過ごす”こと、そして”凜として老いる”という言葉でした。
生き物には全て平等に死の時が訪れますが、それは何十年後かもしれないし、明日かもしれません。
ですので、いつそのときが訪れても心の後悔がないように、命がある今日を大切に生きてゆくこと。
元気に長生きに越したことはないのですが、その中身が味わいのあるものでありたいですね。
春名さん曰く、元気で長生きされる方は、小さな事に喜びを見つけることが上手で、感動しやすく、手先が器用という共通の特徴を持っておられるようです。
”ときめき”の気持ちは生命を躍動させ、治癒力を高めたり、エントロピーの増大を最小限にし、老化を遅らせるようです。
人は毎日生まれ変わっており、昨日の自分と今日の自分では別物です。
昼間(陽の時間)は活動し、発散しますが、夜間寝ている時(陰の時間・・・あたかも死と同じ時間)は、その日受けた心的エネルギーと摂取した食物等をもとに、作り替えの作業が行われています。
陽の世界で活動したら、死の世界で補い、構築されまた生まれ変わる・・・という輪廻を日々繰り返しているのですね。
そのように考えたら、死は怖いものでも、忌み嫌うものでもありません。
そう思うと、ぐっと気持ちが楽になりますよ。
まずは、今日一日・・・就寝時までの限りある一日を、ワクワクとときめいて過ごしましょう。
結果としてその連続が、あなたを豊かで自信と輝きに満ちたものにしてゆくと思います♪
2013年5月7日火曜日
のぼせ、火照りも不妊の原因
のぼせ、火照りも不妊の原因
赤ちゃんが出来にくい原因に、冷え性はよく言われるところですが、体がのぼせやすい、火照りやすいなどの鬱熱状態も逆に原因の一つになります。
なかなか妊娠できない方で、顔色が赤く、のぼせやすい、月経前に口が渇き、水分が頻繁に欲しくなる、手足が火照る、イライラする、午後に微熱が出やすい、眩暈、頭痛、耳鳴りなどの症状が現れ易い方は、体を潤す陰分が不足して、体に熱が籠もりやすく、余分な熱が原因で、子宮内膜への着床が妨げられる場合があります。
以下に、体の陰分を損なうことを挙げてみますので、チェックなさってみてください。
1,高熱を出したり、長期間微熱が続くような病気に罹った
2,甲状腺機能が亢進
3,感情的に傷ついたり、イライラする出来事に常にさらされている
4,過労と睡眠不足
5,過度の性交渉
6,排卵誘発の治療を長期間にわたって受ける
7,揚げ物、香辛料など温性~熱性の食品の摂りすぎ
いかがでしたか?
このような方にお勧めの薬膳は、枸杞子と山芋のスープ又は茶碗蒸しです。
鶏ガラでとったスープに、枸杞子と山芋の短冊切りを入れて、塩で味付けし、ネギと卵を散らします。
肝腎を滋養し、強精の働きをもつスープで、妊娠を希望していない方でも、のぼせ、火照り、更年期の諸症状があればお勧めです。
ホルモン調整作用のあるタンポポ茶との併用がお勧めです。
2013年5月1日水曜日
ピロリ菌と胃ガン
ピロリ菌と胃ガン
ピロリ菌に感染し、胃や十二指腸の粘膜に炎症が起きると、胃ガンにかかるリスクが大幅に高まると言われています。
ピロリ菌の除菌は抗生剤で行われ、副作用で軟便、下痢、口の苦味、発疹、肝機能障害等が起こることがあります。
これは抗生剤によって、体にとって大切な菌も殺すために、胃腸が弱い方や、体力が低下している方では、このような症状が出ることがあるためです。
途中で、治療を断念される方もありますが、抗生剤は、所定の量を所定の期間服用しないと、効かないばかりか、耐性菌を作り出す可能性もあるので、注意が必要です。
また、除菌後に、胃酸が強くなり、逆流性食道炎を発生することもしばしばあります。
中医の考え方では、そういったリスクを犯して虚弱な方が無理矢理治療を受けるより、ピロリ菌によって、炎症を起こさせない養生をすることが大切です。
即ち、
1,甘い物、白砂糖食品を空腹時に摂らない
2,揚げ物、酸化アブラ、トランス脂肪酸、香辛料などの炎症を助長する食品を撮らない
3,イライラや、我慢を封じ込めるなどのストレスを長引かせない
等が非常に重要です。
特に甘い物を食べて、胸やけする方や、頻繁に口内炎を作っている方は、すでに炎症体質と心得てください。
ストレスで心の炎症を作らない・・・・・新ノーゲン
清熱薬で炎症体質を改善する・・・・・霊芝胞子
を3ヶ月続けて養生なさってみてください。
副作用がなく、胃腸にも体にも優しい養生になります。
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